先日の会議で、ある方からこんな意見が上がりました。
12時から1時の間、事務員さんが
俺の電話に出てくれない!
社内の電話ぐらい…出てよ…(泣)
そもそも、うちの会社が昼休憩を12時から1時に固定しているのは
現場仕事が中心だからです。
ばらばらの時間に休憩を取るのは非効率になる。
だから揃える。
それが会社の特徴でもあります。
ただ正直、私自身はこの制度に最初とても驚きました。
私は社会人になってから今まで
昼休憩という概念そのものがありませんでした。
昼も夜も関係なく仕事をして
おなかが空けば何か食べる。
脳みそが爆発しそうになったら散歩に出る。
自らが所属していた業界はそんな人たちの集まりだったので
この時間からこの時間が休憩、という区切りのない働き方が
当たり前の世界で生きてきました。
だから12時から1時が固定休憩と聞いたとき
すこし窮屈な印象を受けたのを覚えています。
とはいえ、会社として
休憩はきちんと取っていただかなければいけません。
そこで、末岡商店は『留守番電話』を導入しました。
12時から1時のあいだは、3コールで留守電に切り替わる設定です。
この3コールという余白を提案してくれたのは
私ではなく社員の皆さんでした。
ゼロコール=つまり鳴らさずにいきなり留守電に切り替える方法もありましたが
それではあまりに人間味がない。
午前中に途中で終わってしまったお話の続きや急ぎのご用件もあるはずです。
休憩は必要だ、でも味気ない会社にはしたくない。
その両方を考え抜いた上での
素晴らしい提案だと感じました。
現場で電話を受けている人たちに考えてもらったからこそ出てきた発想で
私はとても助けられました。
導入を決めたのは私ですが、形を作ったのは現場の声。
社員の皆さんのおかげで
スエオカらしい昼休憩の間の電話の形が出来ました。
それでも会議の中で
社内の電話にすら出てもらえないってどうなの?
と、意見があがりました。
その気持ちは、よくわかります。
同時に
「社内だろうとお客様だろうと、電話に出ることは仕事なのだから休憩中は出ません」
という今の時代らしい考え方も、やはりよくわかるのです。
どちらも正解。だからこそ悩みます。
私がこの会社をどんな会社にしたいかと言えば
AI時代だからこそ、人間味のある会社にしていきたい。
それに尽きます。
だからといって
やみくもに全ての電話に出てほしいわけでもありません。
社員の皆さん一人ひとりの判断軸の上で過ごしてもらえればいい。
私はとにかく、個を尊重したい。
ただ、個を尊重すれば、こうして対立が起こります。
その対立さえも受け入れられる風土を
会社として育てていきたいと思っています。
私自身は、時間を区切って働くという感覚を長く持たずに来たので
正直なところ、昼休憩の感覚をまだうまく掴みきれていません。
けれど
昼の1時間はしっかり休みたいという気持ちは
それだけ真剣に仕事に向き合っている証でもあります。
だからこそ、私はその声を理解していきたい。
そして、社員の皆さんがよりよく働ける方法を
一緒に模索していきたいと思っています。
答えはすぐには出ません。
しかし、真剣に向き合う必要がある問題だと思っています。
自分の考えを人に押し付けるのではなく
この人はこう考えているのだと、お互いがちゃんと
発信して、理解して、寄り添って、譲り合う。
そんな人が一人でも増えれば、世界平和に一歩近づきます。
だから会社としても
①伝える精神
②受け入れる精神
③歩み寄る精神
を、社員の皆さんに持ってほしい。
そしてみんなにそう願うなら
私自身が一番そうでなければいけません。
ちゃんと伝え、意見は受け入れ、歩み寄る方法を一緒に考える。
そんな社長でいようと、改めて心に決めた会議のその後でした。